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340°くらいズレたポップ・ミュージック

ある音楽ニュースサイトでプンクボイのCD-Rの紹介がされたとき、「ヒップホップグループ『アルファベッツ』のラッパーで、現在DJとしても各メディアで高評価を受けているやけのはらがマスタリングを担当している」というのがあったのだが、その時始めて思い出した。「そうか、やけさんってヒップホップだったんだな」と。
でも、初めてアルファベッツを聴いた時、あんまりヒップホップだとは思わなかった。エレクトロでもニカでもなかった。「だからこそヒップホップなのだ」なんて逆説的なことも思わなかった。80年代始め、日本でまだヒップホップという言葉が市民権を得ていない頃「ラップ音楽」と称していたみたいだが、そっちの方が合ってると思ったものだ。しかも変に曲がいい。。今でも「今夜殺せ」とか聴くと泣きたくなる。
まあ、アルファベッツについて書いても、本人から「今頃になって褒めないでくださいよ!」と怒られるので、5月にカクバリズムから出るイルリメの7インチに収録される「Illrime No.5」のリミックスについて。
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リミックスといっても、ラップ以外はやけのはらが作ったトラックに差し替えているのだけれど、イルリメの声質も相まって、アンダーグラウンドのダンストラックというより、くるりの「World's End Supernova」、YUKIの「Joy」や「長い夢」、パフュームの「チョコレイト・ディスコ」などと同質の、キラキラしてリリカルな四つ打ちのダンスポップの系譜にある。
で、ありながら、そこまで完成されていない一歩手前のぎこちなさが、やけのはらっぽいというか…などと書くと、本人に「褒めてるようで、あんま褒めてないじゃないですか!」と即突っ込み入れられるような気がするな。

僕は音楽理論に詳しくはないので印象論に過ぎないのだが、考えるに本人はどこかのジャンルに収まろうという意識があるのだと思う。それはヒップホップだったりテクノだったりシカゴハウスだったり。しかし、最終的にやけのはらの手によってプログラミング→アレンジされた楽曲は、最初に意識したフォーマットとは違うものになっている。外部からのインプットとアウトプットの決定的なズレこそが、やけのはらのDJ/トラックメイカーとしての魅力なのだと思う。
永遠に完成されないポップ・ミュージック。いつまでたっても、まるで初めて作ったようなダンスミュージック。
何かになろうとして、ちゃんと何かになってしまえる人にはわからない。それ以外の人に勝手に捧ぐ。

<4/29追記>
やけのはら本人から反論をもらいました。「今回のイルリメのリミックスはくるりとかには影響を受けたり意識したりしたことはない」「ジャンルを意識して作ってるというより、そこから外れることを意識して作っている」とのことでした。くるり以下の曲を出したのは単純に個人的な印象として書いたつもりだったけど、改めて読んでみるとそう思われてもおかしくはないかもしれないし、ジャンルを意識~以下の文章もやけのはらが思ってるようなことを書いたつもりだったんだけど、表現として足りなかったと思ってます。
やけのはらとは電話でこっちの真意を理解してもらったと思ってるし、なにより一度発表したものだから修正はしませんが、それを意識した上で読んでいただければと思います。
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RECORDer編集長。
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