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最高の始まりが君を連れて...

最近、mynjm&mkrv『Mix』(expoi/03年)が出てきたのでよく聴いている。ジャクソン■からマックス・■ンドラそして戸■大輔、セイ■ーズ・オブ・パ■ダイスから■置シヅ子からミッチェル・■ルーム、■エスタデイ・ニュー・クインテッドに立■ハジメまで、DJミキロフのフリーフォームな選曲/ミックスに、当時モユニジュモを名乗っていたイルリメが、各曲に自らのラップを乗せたものである。

これは前にも書いたことだが、自分の曲だろうが他人の曲だろうが、その音の隙間を縫うかのようにラップして自分の元にグイと引き寄せてしまう部分にこそ、イルリメ/鴨田潤の先天性の才能を感じる。ゆえに願わくばこちらが引くぐらいなラップアルバムを作って欲しい。個人的にそんな思いがあったせいか、新作が本名である鴨田潤としての弾き語り、ということを訊いたとき、期待しながらも少々複雑な気持ちがした。

しかしである。プロモ用にもらったデータをi-Tunesに落とし込み、1曲目の「Magic Number」をクリックした途端に流れ出した、指で一本一本でコードを確かめ紡ぎ出したような音に乗っかる少々ラップめいた歌に、そんなことはどうでもよくなるぐらい魅了されてしまった。テープとヘッドが摩擦して生み出すヒスノイズに包まれたそれは、前述した音の隙間を縫う…という表現に他ならないものだったから。

全体的に一つのフレーズがループするミニマルな曲調が多いせいか、♪ムリムリムリムリムリムリムリ、というフレーズが楽しい「無理問答」。日本語ラップを意識したかのような「報告」といった、それこそサンプラーのボタンを押し、そのフレーズめがけてラップするイルリメのライブのごとく、そこにどんな言葉をはめていくかを楽しんでいるかのような曲が個人的には好みだった。

ところで、さっきからシンガーソングライターというより、ラッパーとしての彼とやたら関連づけて書いている。これは「弾き語りを聴いて弾き語りを始めました」というのではなく、違う表現を通過したからこそ出来たものだと思うからだ。ハッキリ言うが、本作は「俺、こんなんも出来まっせ」的なマルチさを示したものではない。むしろ不器用というのか未整理な感じがする。でなきゃ、ラストの16分にもおよぶ「プロテストソング」のようなことをやろうとは思わない、もっと「うまく」出来る奴なんていくらでもいる……なんてことを、本人の意識とは別のところで個人的にそう思う。だからといって自分よ、それがなんなんだ? 

再び1曲目にマウスの矢印を合わせクリックする。音流れる。イルリメ、いや鴨田はサビでこう歌う。
「♪始まりが君を連れてゆく」
デ・ラ・ソウルの同名曲と同じく、最高のマジックナンバー。とにかく、そこにしかない音楽。


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鴨田潤『一』
(カクバリズム/DDCK-1025 2011.3.9発売)
 →LINK
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RECORDer編集長。
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