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打ってほしいところに打つビート、踏んでほしいところに踏まれる言葉

気温39度近くまで上った蕩けそうな真夏の日の夜中、「話題になってる」ということだけを知っていたヒップホップ・グループ、フラッシュバックスを池袋のライブハウスで観た。DJのキッド・フレシノはその小柄な体を大きく揺らしながら、適度なポイントでスクラッチ/カットしながらCDJからトラックを流す。その間を縫うようにMCのヤングメイソンことフェブとJJJがラップしながら飛び跳ねる。打ってほしいところに打つビート、踏んでほしいところに踏まれる言葉。それに頭と体を揺らしてたら日本語ラップに詳しい友人が耳打ちをしてきた。

「今までさ、様々な先達がいかに日本語でスムーズにラップするかを追求してきたわけじゃない? でも、この人たちがそれをスルってやっちゃったわけよ」

僕はその歴史についてなんとなくしか知らないし、その意見が正しいのかはわからない。再び目の前で軽やかにライヴする、自分より遥かに若い2MC&1DJを見る。いわゆる「ウマい」とはこういうのを指すのだろう。でも、ジョーズ、ヘタなんてどうでもよかった。そのトラックとラップのフロウが、ただひたすら気持ちよかったからである。

彼らのアルバムは2枚組LP版を買った。物販でそれしか売ってなかったから。でも、これが正解だったように思う。CDとは違うレコード向けのマスタリングが施されているようで、マッドリブやJ・ディラのプロデュース曲のようにどこかアンバランスでくぐもった部分がより強調されて聞こえるからだ(聴き比べたわけではないけど)。

基本は90s、サンプルのループ・ド・ループ。唐突に入る狂ったような電子音のシーケンス。その一音一音の隙間を縫うようにもしくは埋もれるように発せられるラップのフロウ。そのすべてが魅力的だ。本来ならば歌詞カードが付いてるんだから、リリックについて触れるべきなんだろうが、それを解析して文章化する能力が恐ろしく欠如してるので、ラップとトラックがお互い分離しながらも無理矢理溶かしてるようなトータルな音像としての気持ち良さを個人的にはとりたい。

ちなみに本作の制作時にはまだ参加していなかったフレシノのソロアルバムはまだ聴いていない。今はもう少しコレだけ。レコードの溝に針を落とすたび、ただ、音の冷たい快楽性だけを感ず。


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Fla$hBackS
『FL$8KS』
(FL$Nation & Cracks Brothers.Co.Ltd/Jazzy Sport)

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RECORDer編集長。
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