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Best Long-Play 2013(((Side-A)))

20Rashad BeckerTraditional Music Of Notional Species Vol. I(Pan)
小杉武久がマイクに紙をかぶせグチャグチャと丸める。それにより巻き起こるノイズ。やがてステージの袖に戻った小杉がそのぐちゃっとした紙の塊を鑑賞している、という映像を見た事がある。ダブプレート&マスタリングのミックス/マスタリング/カッティング・エンジニアとして、ハウスやテクノを中心に多岐の音を手がけた(その初期には砂原良徳や石野卓球も)職人、ラシャド・ベッカーの処女作は、それらが内包するあらゆるグルーヴの層をグチャグチャにして泥団子よろしく捏ねられ固められただけのような塊。このレーベルらしい素晴らしいジャケのアートワーク、盤に至るまで隅々までなめまわすように鑑賞すべし。

19blue marble『フルカラー』(乙女音楽研究社)
実はこの人達についてあんまり良く知らないのだが、筒美京平やバート・バカラックのような職業音楽家たちが他の歌手に提供した商業音楽としての歌謡曲~ポップスと、それとは逆ベクトルのプログレッシブなチェンバー・ロックを軸とした前衛で雑多な音楽への敬意が溢れ出していて素晴らしい。ユニットの形態というか在り方としてはピチカート・ファイブを意識してると思われるが、本作でフィーチャーされたヴォーカル、武井麻里子の声とルックスを見る限り、野宮真貴ではなく、初代の佐々木麻美子かと思われる。


20rashad.jpg19bluemarble.jpg
 

18Anton ZapWater(Apollo)
17
Basic HouseOats(Alter)

とにかくミニマル、ってならいつの年だってそうなんだけど、今年はイアン・プーリーの6年ぶりのアルバム『What I Do』、もしくはホアン・アトキンスとモーリッツ・フォン・オズワルドの『Borderland』などのベテラン勢、そしてNYRVNGから出たマキシミリオン・デンバーの『House Of Woo』、 そしてこのアントン・ザップ。その4枚が逡巡していた。最高に気持ちいいものをその中から選びました。それを成熟と呼ぶなら、オパール・テープス主宰者、 ステフェン・ビショップのメインユニットの本作は、インダストリアル・ミュージック、ドローンという側面からそのテクノやハウスの持つグルーヴ感を徹底的 に劣化、腐蝕させていったもので、極めていびつなグルーヴ感が素晴らしかった。人間オギャーッと生まれたら、あと腐るだけ。このテのやつだとハクサン・ク ロークの『Excavatio
n』デムダイク・ステアの片割れ、MLZことマイルスのソロ作『Faint Hearted』。V/VM名義その他でエイフェックス・ツインを偶像化して皮肉ったり、ポールの偽者に成り済ましてミニマル・ダブをコケにしていたジェームス・カービーの変名、ザ・ストレンジャー『Watching Dead Empires In Decay』といった、モダーン・ラヴ勢も相変わらず良かったが、前者はともかく、後者までいくともはや腐れ外道である。

18basichouse.jpg17anton.jpg

16V.A. 『音のエスペランサ』(Hakanairo)
やけのはらと話していて、彼の新作アルバムのタイトル『Sunny New Life』が思い浮かばなかったのは、僕の脳みそのなかでそれがすべて文字面ではなく、ジャケットのアートワークと音に置き換えられたからだ(という言い訳)。在知、真美鳥ulithi empress yonaguni san、 リン・エリック、あみのめといった未知の人たちが参加し、各アーティスト制作のアートワークによるライナーも付属したオムニバスである本作もまたそういう ものだ。レコードに針を落とすとボンヤリと消え入りそうな音。やがてアームがあがり、僕は盤をひっくり返す。そしてまたボンヤリと……。本作は前述のやけ のはら、そしてインクやライといったRBの人たちのアルバムとともに個人的に心象だけに訴えるものだった。

15KAThe Night's Gambit(Iron Works)
90s
といってもビートの強度ではない。本作は単なる「黒っぽさ」だけではなく、ウワモノだけをちょんぎってひたすらループしたようなスティーブ・ライヒやジョン・ギブソンの様な室内楽ミニマル・ミュージックにも似た静謐感をも感じさせる。浜松のトラック・メイカー、ブラックCZAのブレンド集とともにイルでドープでけっこうけっこう8

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14
Fla$hBackSFL$8KS(FL$Nation & Cracks Brothers.Co.Ltd/Jazzy Sport) 

レビューを書いた後、キッド・フレシノのアルバムを聴いた。よかったのだが、やはりこちらを手に取る確率が多い。

13hanaliROCK MUSIC』(Terninal Explosion
人間はお 互いがお互いなんかを理解し得ない。六本木のスーパーデラックスでの豆柴響のゴルジェ・プレイで、フロアがザ・クラン プスの精神病院ライブのようなアナーコ状態になっていた光景でそんなふうに思った。ウィー・アー・ビーイング・ディファレント。ゴルジェとはかつての鹿コアを思わ せるベース・ミュージックのデッチアゲ的サブ・ジャンル。日本におけるその第一人者であり、もともとは即興音楽家だったハナリこと土岐拓未による本作は、そのデッチあげられた偽物が本 物とされる正当な文脈に食い込む瞬間をとらえている。

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12BELLRING少女ハート『BedHead(クリムゾン印刷)
現在は7人 組として活動するベルリン少女ハ―ト、略してベルハー。その特異な楽曲群の形容詞がプロデューサーである田中紘治言うところの「サイケデリック」と「プロ グレッシブ」とするならば、それは単純にジャンルを指す言葉ではなく、阿鼻叫喚と混沌を指すのだろう。藤本卓也とアモン・デュールとオフマスク00の不吉な出会い。楽器・ヴォーカル問わず、すべてのチャンネルでしゃにむにエフェクトかけて歪ませたような奇怪な音像は、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの愛なき世界さえ思い起こさせる、ミキシングですべてを刺々しくしたポップ・ミュージック・記録ブツ。

11.Pusha TMy Name Is My Name(Def Jam)
兄のノー・マリスとのユニット、ザ・クリプスのプッシャ・Tがやっと出したソロ・ファースト・アルバム。カニエ・ウェストが制作に関わっている1曲目「King Push」と2曲目の「Numbers On the Boards」。とにかく、この冒頭2曲だけでオールOK。 クリプスの名盤セカンド『Hell Hath No Fury』で、ネプチューンズのファレルが作り上げたスッカスカな電子音とリズムの饗宴が今、またここに。個人的にはそこがたまらない。

12bellring.jpg  11pushat.jpg

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RECORDer編集長。
ひとりE.A.R.(永遠に丁稚)

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