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1に電子音、また1にビート。3、4がなくて、あと余談

autechre.jpg Autechre『Oversteps』(Beat BRC-252,Warp WARP210/2010)

「20年以上に及ぶキャリア史上、最も美しいダンス・ミュージック」

これは、本作の帯に書いてあるコピーだが、美しいかどうかは別にして、オウテカはインテリジェント・テクノの枠に入れられ、DJツールさえかけてれば事足りると思ってる、絶対安全地帯にいるDJから「使えない」と揶揄されようが、使用機材がサンプラーやシーケンサーといったハードウェアから、PCのソフトウェアに移行したらしたで、「ソフトウェア・オン・デマンド」とかいう特集のアイコンになって、その手法にばかり、やたら焦点をあてて論じられようが、「電子音とビートがつかず離れず織りなす世界」、ここから飛び出すことはなかった。とどのつまりはテクノとヒップホップ、この二つのグルーヴ感を愚直なまでに追求してきたのが、彼らの基本的な姿勢なのだ。

ワープのアーティフィシャル・インテリジェンス・シリーズでその名を知った僕が、それを認識したのは、DJクラッシュやDJシャドウとの出会いから、インスト・ヒップホップ(トリップホップ)に活路を見出した、ジェームス・ラヴェルがコンパイルした
『Headz:A Soundtrack Of Experimental Beathead Jams』に収録されたことだった。

HEADZ.jpg 
(Mo Wax MWCD026/1994)

さらに決定的だったのは、それから数年後、前回にも書いたように、それぞれ属していたダンス・ミュージックの定型化から、田中フミヤとDJケンセイらがオウテカを始めとしたエレクトロニカをプレイし始めたことだ。要するにこれはDJとしては全く違うキャリアを歩んできた者たちが交差したように、テクノとヒップホップが融合した瞬間だったと今でも思っている。そして、僕はこの新作にその時々に感じた越境感を再び思い知る。

帯の「新たなディケイドが幕を開け」だの「世界が求めてる」なんて心の底からどうでもいい。原点とはそいつのアイデンティティだ。変化とか前進とかなんてどうでもいい。世界なんて、マドンナとかマイケル・ジャクソンとかみたいな、常に時代性を求められるポップスターたちにまかせとけ!

とにかく、彼らはそんな大したことをやろうともしていない。2人が挑んだものがあるのだとしたら、それは「Experimental Beathead」として、いかに「Jam」するか、要は電子音とビートでいかに遊ぶかだけだ。そうして出来たものは、あくまでテクノとヒップホップの触媒に過ぎないのだ。1に電子音、また1にビート。3、4がなくて、あと余談。だから、この文もまた余談。


★3月31日、一部改稿
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