スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

渋谷モノトーンのドアで待ち構えていた風船ガムの少年

東急ハンズの向かい、DMRが入ってるノア渋谷の5F、たぶん、その前はZESTが入っていた部屋にモノトーン・レコードがあった。1995年夏から96年5月くらいまで、何かを間違ったかのように、ほんの短期に存在した店だったので知る人も少ないであろう。
デトロイト/シカゴ・ハウスとガバとノイズとパンクのレコード。ミニコミやフリーペーパー(僕が学生時代に作っていたものも置いていた)。委託のカセットレーベルの作品が雑然と並べられていた。今にして思えば、ポスト・パリペキン~ロスアプソンの文脈にあったのだと思う。僕は店長のTさんに裏で陰口を叩かれてるのを人伝に知りつつも、この店の常連だった。

まあ、そんなことはどうでもいい。とりあえず、ここで書いておきたいのは、店のドアに貼られていたコピー紙のことだ。その紙には風船ガムを膨らませた少年のイラストがプリントされていた。そして、横には「LOOP D' LOOP RECORDS」の文字。それが自らのアイデンティティを誇示するかのように、ドアの中心にポツンと貼られていたことなのである。

LOOPDLOOP.jpg

そのループ・ド・ループの主宰者であり、NYのハウス・クリエイター......いや、ヒップホップという出自を考えたら、ハウス・トラックメイカーというべきか。とにかくパル・ジョーイの2枚組ベスト盤(1枚はミックス盤)が何の前触れもなくリリースされた。

本人の肖像画と文字だけで構成されたシンプルな装丁のジャケットと比例するように、パルの音もまたそういうようなものだ。ディス・ヒートに「24 Tracks Loop」という、そのまんまズバリな曲があるが、まさしくあれのミ ニマム版といえるだろう。キックとスネアとベースライン。そして上モノ。いくつかのループが折り重なって世界を作っていく。その硬質で簡素、そして少々イビツささえ感じる、その洗練されないハウス・ミュージックは、確実に「NYのどこか」から、夜のオカズとして世界中に浸透していったのだ。

その中でも一番有名なのは、デリック・メイの『MIX-UP』にも収録されたアースピープル名義の「Dance」だと思う。ザ・バケットヘッズの「THE BOMB」に通ずるディスコ・ループで構成されたイケイケハウスで、まさしくクラシックスとなる曲だ。それこそ、ムーディーマンやセオ・パリッシュあたりのルーツとして捉えることも可能だろうし、前述したような出自から、セッド・ジーやポール・C、ラージ・プロフェッサーといった文脈ともつながる。いや、その媒介となるような一枚である。

paljoeybest.jpg
PAL JOEY
『Somewhere In New York』
(Pal Joey Music PJM 1040/2010.3)


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

RECORDer

Author:RECORDer
PRE//SILENTNOISE主宰者。
RECORDer編集長。
ひとりE.A.R.(永遠に丁稚)

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Twitter...A

PrecordeAr < > Reload

リンク
RSSフィード
Category Bar Graph
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

最近のコメント
最近のトラックバック
ブログ内検索
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。