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けいおんとざつおん

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L:V.A.『ZATSU(((ONN!!!compilationCD / BRITNEYFUCKEDBUSINESS』(HTC communications/2010.4)
R:HTC*『ZATSU(((ONN!!!【ざつおん!!!】』(HTC communications/2009.8.23発行)


例えば、とりあえずコードを指で押さえてギターをギャーンとつま弾いたりなんかしちゃったりなんかして。その各々のギャーンが協調性によって一つのアンサンブルが成立しちゃったりなんかして。アニメ版しか観てないけど、『けいおん!』はその瞬間瞬間を確実に捉える。

自称「萌えない萌え絵を描く絵描き」ことHTC*が描く、そのパロディであるところの『ざつおん!!!!!』もまた然り......のはずなのだが、ギャーンとつま弾いちゃうところは同じでも、ここでの3人の登場人物は協調性なんかない。そもそものバンド名すらないのだから。コードがこうでなんてという音楽理論のイロハさえない。「そっちはこういう音を出すのか、じゃあ、こっちは…」というバトルだ。
先天性演奏コミュニケーション不全。その嵐を呼ぶ負けず嫌いぶりがつんのめったあげく、彼女たちは放送室をジャックし、過剰にエフェクトされたギターとゲームボーイと親指ピアノでセッションする。音を出すことによる各々のエントロピー増大。よって生まれるのは不協和音的なノイズなのだ。

本作は作者自らコンパイルした「ざつおん!!!!』のトリビュート盤である。トリビュートといっても、そこらへんに氾濫する類いのものとは違う。安っぽいリスペクトなんてまるでなし。dj newtown、CARRE、KUKNACKE、DENNIS KOZLOWSKI、いぬ、quarta330、ACIDWHITEHOUSEほか、といった様々なフィールドから集められた精鋭たちが鳴らした音は、ジャンルとしてのノイズではなく、あくまで概念として体現する。もし捧げるものがあるとするならば、「I DON'T CARE BECAUSE YOU DO──お前たちがそう音を鳴らすなら、俺たちはこう音を鳴らす(歪訳)」という、前述のバトルの部分にある。

件の単行本は在庫切れで入手困難なようだが、もし読んでなくても、ノイズという雑な音を媒介とした、最前衛のエレクトロニック・ミュージックのコンピとして楽しめるように思う。


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