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2010年ベスト-後半

テキストデータが壊れてしまい、2月も末になっての更新になってすみません。

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Big Boi『Sir Lucious Left Foot: The Son of Chico Dusty』(Def Jam B0014377-02) 
なぜかヒップホップ以外での分野での評価が高いように思われる、アウトキャストの「じゃない方」の、地味に素晴らしい曲が詰まった会心作。それにしても、ピッチフォークやWIRE誌での高評価を見て、昨年の12月26日に買ったのに入れていいんか。いいんです! 

Lil B『Rain in England』(Weird Forest WEIRD-057)

からっぽの世界。誰でも参加出来、様々な価値体系が雑然と並んでいるからこその「他人がやらないこと」。エリオット・スミスを引用して哀悼の意を表し、果ては浜崎あゆみまで他人のビートをジャックしてまでラップする、大金を払ってまでサンプリングという手法論に固執するするカニエとは逆の「持たざる者」が必然的にたどり着いたアンビエント・ラップ(ヒップホップには詳しくないが個人的にはそう思っている)。これがリルBの最高傑作とは思わないが、ラブ・クライ・ウォントや杉本拓のアナログ再発、各種アヴァンギャルドものをリリースするレーベル、ワイアード・フォレストがこれを出したのが印象的だった。

Gonjasufi『A Sufi And A Killer』(Warp WARPCD172/Beat BRC-258)
(フライングロータスは意図的に無視して)自ら殺人鬼を名乗る男、ガスランプキラーがチャールズマンソン、もしくはヤホワ13、13thフロアー・エレヴェーターズみたいな「どっか、なんだかなあ...」というやつをサンプラーにぶち込んで、ゴンジャスーフィーという、どう見てもまともではなさそうな人物をフィルターにかませた確信犯的アウトサイダー変態音楽、と見たが、どうか、どうなのか?

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ECD『Ten Years After』(Final Junky/P-Vine FJCD-005)
アシュ・ラ・テンプルが、LSDを発明したティモシー・リアリーを招いてレコーディングしたとき、コーラの7UPの空き瓶にその液体は入っていたという。そこから、両者の共演アルバムのタイトルは『7UP』になった。そして、その後バンドのメンバーはマニュエル・ゴッチングを除き、ドラッグで廃人状態になり、グループは瓦解したといわれる。リアリーが原因のすべてとは思えないが、ともあれアッチ側への一線を飛び越えて戻って来れなくなったのだ。
電子音とドラムマシーンと、それに付随する異様なまでの低音──サウス系ラップで多用される、電子音とドラムマシンと低音を組み合わせたトラックにのるリリックは、映画『スカーフェイス』の主人公のように向こう側に行けなかったこそ、妻と子どもたちと暮らす日常と50を迎えた自分の将来こそが、何ものにも勝るスリルなのだという逆説的Gスタラップ。阿部周平によるアートワークが7UPを模したものになっていることと関係があるのかはわからないが。

DJ Nate『Da Trak Genious』(Planet Mu ZIQ280)

本作がプラネットミューの試聴サイトに上がって聴いたとき、JUKEなるジャンルの存在も知らなくて、ダブステップの変種とだと思っていた。サウス/クランクやダブステップを思わせる、ベースラインとリズムが印象的だったからだし、何よりもプラネットミューの最近の方向性とリンクしていたからだった。しかし、いざちゃんと聴いてみると、それはあくまで二次的な要素であり、基本にあるのはチョップされたサンプル、150ぐらいの高速のベースライン──後に同じプラミューから出た、DJ Roc『The Crack Capone』が、ダンスマニアの12インチのラベルデザインを思いっきりパクったジャケが物語るように、やはり、これはシカゴのゲットーハウスの発展形なのだろう。そこらへんの系譜を正しく受け継いだものだ。オウテカと同じく、テクノ(ハウス)とヒップホップのグルーヴ管の追求なのだ。
とかなんとか書いてるが、ホントはそんな音楽的な評価というより、とにかくエキサイティングでダンスミュージックとして感覚に訴えるもの、として評価した方がいいのだろう。
余談だが、スターキーやVex'dも含め、今年のプラネットミューは光り輝いていた。

CMT 『Observacion Astronomica』(Black Smoker BSMX-024)
昔話になるが、10年ぐらい前、CMTはラガジャングルをプレイしていたと思う。そのときに共演していたのが、まだ大阪にいたシロー・ザ・グッドマンとか。これは個人的な意見だが、ハウスやテクノと言った四つ打ちの音楽が溶ける感覚を有してるとすれば、ジャングルとは決して溶けない音楽だと思う。ごつごつしたものがぶつかりあってる感じ。
その嗜好と流れにより、ジャングルから四つ打ちへと、CMTの選曲はシフトしたが、前述のゴツゴツとぶつかり合うようなミックスの感覚は不変だ。
本作を聴いたものは決して溶けそうにならない。いや、それより、人の形がより立体になってくるような、どテクノなミックスCDだ。そして、その人の形が際立ってくる感覚とは、まさかの中原昌也のミックスCDまでリリースしたブラックスモーカーの姿勢にも通ずると思う。

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She & Him『Volume Two』(Double Six DS024CD/P-Vine PCD-93325)
女優ズーイー・デシャネルとマット・ウォードのユニットのセカンド。先行シングル「In the Sun」に(PV含めて)あえて抵抗出来なかった。
 
相対性理論『シンクロニシティーン』(みらい XNMR12345)

8曲目の「三千万年」がよかった。何を歌いたいのか、よくわからなくてケムに巻かれた。

ももいろクローバー『ピンキージョーンズ』(キング KICM-93216) *シングル
5月29日に放送された『Music Japan』(NHK)のアイドル特集。そこで初めて観たももクロは圧倒的だった。やたら決めが多い高速ユーロトランスなアレンジに、突き詰めた肉体性が剥き出しのアクロバティックなダンス。そして「いいか、私たちはももクロなんだ、わかったか」とそこにいる者(この場合は視聴者)の襟首をつかまんまでに自己を紹介する歌詞...。何がなんだかよくわからない過剰な何かをそこに見たのだった。「でもさあ、次はないのでは?」なんてことをロマン優光ことトクと話していた刹那、youtubeにアップされたのが本作である。
もちろん、先の自己紹介的なリリック(もうそういうことにしとく)やアクロバティックなダンスは当然として、コールタール・オブ・ディーパーズのメンバーであるナラサキのコード進行こそアイドルポップスだが、そこにブレイクコア的なリズムの刻みを付け足したアレンジが本当にストレンジ。


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