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ダンスミュージックまがいなポップスが醸し出す音楽の豊かさ

本作は新潟のご当地アイドル、Negiccoの9年間の活動を網羅したベスト盤だが、とりあえず最初の4曲──Party On the PLANET、圧倒的なスタイル、スウィート・ソウル・ネギィ、ネギさま!Bravo☆。もう、これだけでいい! 
いや、別にあとは要らないというわけではないが、とにかく冒頭4曲も含め、半分以上の曲のプロデュースを手がけているconnieのダンスミュージックを意識した音作りに気持ちが持っていかれるのです。

新潟でJ-POP DJとしても活動し、「トキメキ★ハイスクール」というそのテのイベントも主宰しているという彼が作る楽曲には、かせきさいだぁ≡にも通ずる過去のアイドルポップスの引用センスあふれる歌詞と共に、ハロプロ系における元スパンク・ハッピーの河野伸のアレンジメント。ハウス歌謡なトラックに生のパーカッションを被せ強引にラテンハウスにしたボン・ボン・ブランコ。80年代リヴァイヴァルとしてのトミー・フェブラリーとマリブ・コンパチブルと樋井明日香。それを越えんとばかりに当時シンバルズの土岐麻子と矢野博康が楽曲提供した杏さゆり。また深田恭子の小森田実制作の楽曲や、松本隆プロデュースの藤井隆の1stアルバム(本間昭光による2ndもなかなか)なども入れていいだろう。とにかく00年代前後に出てきたダンスミュージックまがいなポップスが醸し出していた音楽の豊かさと同質のものを感じるのである。

とはいえ、引き合いに出した歌手と職業作家が作り上げた楽曲と比較すると、connieの制作能力は決して高いとは言えない。僕もどうこう他人に言えるほど、音楽制作の知識や耳を持ってるわけではないが、特に同時代的にダンスミュージックとポップスを捉えてるプロデューサーという観点から、中田ヤスタカやトーフビーツのプロダクションと比べてしまうとやはり発展途上な気がする。しかし、connieの楽曲の魅力は「職人としての巧み」にあるのではない。

彼は本作のライナーのインタビューで「楽曲を作るときにイメージすること、気をつけることはなんですか?」と訊かれ「メロディーが印象に残るような曲を作るようにしてます。鼻歌でも歌えるようなメロディーって本当にいい曲なんだろうなって思いますので」と答えている。つまり、鼻歌で歌えるというポップスとしての普遍性がベースになってるからこそ、いろいろと足りてないんだけど、それを補って余りあるモノとなっているのだ。そのような地に足着いた強さと危うさが何とはなしに共存してるのが、connieひいてはNegiccoの楽曲の魅力なのではないだろうか。

こんなことを書くと、あんまり褒めてないように思われるように思われるかもしれないけど、個人的にはそこに人間が生み出す音楽という表現の面白さを感じたりするのです。

negicco.jpg
Negicco
Negicco 2003~2012 -BEST-
T-Palette TPRC-0009




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