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要はお前は何のためにその楽器を手にしたか

オリジナル・ラヴ~コレクターズのベーシストである小里誠が、実はアタタックからのリリースで知られる覆面ユニット、ピッキー・ピクニックの飛鳥優司その人だったことを初めて知ったときの驚きと似たようなものだろうか。ピート・シェリーがバズコックスでボーカルとギターを担当する傍ら、80年から1年間やってたレーベル、グルーヴィーから出たレコードの溝に刻まれていた音は、とにもかくにもフリーキーな電子音とコラージュとノイズなのだから。

しかし、ピートはカンやファウスト、ノイ!などジャーマン・ロック狂で、通っていた工科大学では電子音楽同好会に入って、自作オシレーターをこしらえてピュンピュンやってたそうだし、その後セックス・ピストルズの影響から始めたバズコックスも、サイモン・レイノルズ・著『ポスト・パンク・ジェネレーション』(野中モモ+新井崇嗣・訳/シンコーミュージック)によれば、そのデビューライブを観たNME記者のポール・モーリー曰く「こりゃまるでファッキン・オーネット・コールマンだ!」ったそう(演奏技術の問題で偶然そうなった気もするが)。なによりハナタラシのライブで全国に悪名を轟かせた山塚アイは、バズコックスの1stシングルに入っていた名曲"Boredom"からいただいて、新たにバンドを始めたわけで、そもそもがパブリック・イメージとはズレてはいるのだけれど。

本作は先にドラッグ・シティから単発でアナログ再発されていた、グルーヴィーのリリース3枚に未発表集をプラスした4枚組ボックスCDなのだが、まず、これらは基本的に習作の域を超えないものだと個人的には思うのだ。ピートが74年に制作していたという『Sky Ten』は特に。付属のライナーでピートは前述したジャーマン・ロック勢の他に、ジョン・レノンの「未完成」作品第一番~第二番。イーノのオブスキュア・レコードからの影響を口にしてるんだが、いざ聴いてみるとそれらを忠実にカバーしてるだけという感じがしてしまう。

ただ、これに限らず昔の音を今の視点だけであれこれ片付けてしまうことの無粋ぶりったらないわけで、やはりここからは自由な精神性を学びたいわけですよ、自由て言っちゃうと月並みだけど、他人がどう思おうが何やったっていいじゃんという。要はお前は何のためにその楽器を手にしたかということ。小里誠だってそう。オリジナル・ラヴ前身のレッド・カーテンに参加しネオGSに加担する傍ら、シーケンサーに打ち込んで玖保キリコに歌わせるのも音楽やってるには変わりないでしょと舌をペロリ。ピートにとっても、パンクであることも一つなら、その裏でシンセいじったりテープエディットをシコシコやるのもまた一つというわけで舌をペロリ。

そういう意味で言えば、バズコックス解散後の81~85年に録りだめていたという未発表曲集『Strange Men In Sheds With Spanners』はかなり面白い。だって83年にソロで「Telephone Operator」というヒット(『アメトーーク』のオープニング曲としても有名)を飛ばす裏で、シンセとドラムで誰に聴かすともなく、こんなわけのわからないポンコツを作ってたのだからたまらない。パンクとディスコの裏で鳴っていたなしくずした音楽。なんだかんだ書いたけど全て愛すべきシロモノではある。


 groovy.jpg
V.A.
Total Groovy
(Drag City)



前にライブ2回目ぐらいのボアダムズのライブ映像があって、それがどうにもこうにもなってなくて好きだったのだが、ボヤボヤしてるうちに消されてしまったようなので、元祖を
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RECORDer編集長。
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