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実験音楽というお題目のもとに……

誰もが挙げてるものをわざわざねえ……という、ひねくれた思いから昨年のベストに挙げなかったが、個人的にもお気に入りのスクワッダ・Bとモンドレマンによるメイン・アトラクションズの傑作ミックス・テープが、2枚組LPとしてフィジカル・リリースされた。

しかし、今回取り上げたのは、本作の内容について改めて書きたいわけでも、無料で手に入るMP3ファイルをわざわざアナログ盤にカッティングするという歪みに何かの望みを託すような論を展開したいのでもない。なにより、このフィジカルのリリース元がタイプ・レコーズということにあるのだ。

タイプはイギリス・バーミンガムを拠点とし、エレクトロニカ~ノイズ~ドローン~アンビエントを出している、いわば実験音楽系のレーベルである。2002年設立とそれなりに老舗なので存在は知っており、その作品群をレコード屋で見かけることもあったが、個人的には今まで縁がないレーベルだった。しかし、そのイメージが覆ったのが、昨年秋に本作にもプロデュースで参加しているクラムズ・カジノのミックステープ『Instrumental Mixtape』のフィジカルを2枚組12インチEPでリリースしたことにある。そして、またもや……。

思えば、リル・Bのソロとしてはほとんど唯一と思われるフィジカルリリースである『Rain In England』を出したウィアード・フォレストもまた実験音楽~フリージャズ系のレーベルだった。ちなみにここからエクスプレスウェイ・ヨーヨー・ダイエッティング名義でダーティーなスクリュード・ラップ&ビートを披露しているパット・マヘルは、タイプではイングディナント・セニリティー名義でアルバムを発表している
(未聴だが)という繋がりがあったりする。彼はレジデント・アドヴァイザーのテクノイズ特集でも、ダイアモンド・カタログのメンバーとして紹介されてもいて、ある種のキーパーソンとなる存在なのかもしれない。

まあ、実験音楽からヒップホップへのアプローチという動きはムーヴメントというより、10年前のファットキャット・レコードのリリースのオルタナティブさと同じく、個の特殊な趣味性に過ぎないとは思うが、タイプは昨年末、チェイン・リアクションから96年に発表されたポーター・リックスの『Biokinetics』も再発してもいる。以前にメンバーのトーマス・コーナーのソロをリリースしているつながりらしいが、それがライセンスや再発という形態とはいえ、実験音楽というお題目のもと、シレっと現在進行形のヒップホップからミニマル・ダブのクラシックにまで拡張していくタイプの動きは、自分の中心にした円の外側に何を見るのか、という一点において今後が興味深い。

mainatrak.jpgporterricks.jpg
L:MAIN ATTRAKIONZ『808s & Dark Grapes Ⅱ』(Type TYPE104V)
R:PORTER RICKS『Biokinetics』(Type TYPE100)



Negiccoの名曲"圧倒的なスタイル”のタイトルのネタ元となったと思われる(?)、パフュームのあの曲をサンプル/スクリューした"Perfect Skies"。トラックを手がけたフレンドゾーンの片割れのジェイムスは、T.R.E.A.M.のインタビューによると、そもそもノイジシャンでハナタラシやマゾンナ、メルツバウが好きだったという。あら、そう……
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