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今にして思う、デムダイク・ステアが暗闇に向かって紡ぎ出す音とその響き

6月23日、渋谷WWWで行われたデムダイク・ステアのライブはただただ素晴らしいの一言に尽きた。ステージの真ん中に設置されたデスクの上には、2台のラップトップとミキサー、エフェクターなどの類いが並べられている。そこから出たボヤーっとした電子音はC級映画をカットアップした粒子の粗い映像とシンクロし、リズムを交えながら相乗効果を高めて行く。

特筆したいのは、前述した機材に一台のターンテーブルが加わっていた事だろう。一曲ごとにレコードを乗せ替えながらリアルタイムでミックス/エフェクトされる。ある意味ではDJミックスとライブの中間とも言えるスタイルだが、彼らにとってのターンテーブルは単なる再生機器ではなかったのでは、今にして思う。なぜなら、彼らはライブの佳境で盤をレコード針で引っ掻いて出した音にエフェクトをかけてフロアに響かせていたのだから。デムダイクは音を出す楽器として、それを用いていたのだ。

ところで、今年の2月に出たアルバム『Elemental』を聴いて思ったのは、もう、彼らは「音楽」というものを作る気がないのではないかということだった。それは相対的な非音楽としてのノイズ・ミュージックとも全く違う。ザ・ゲロゲリゲゲゲの山ノ内純太郎が「コップの割れる音や木が燃えた音にショックを受けた」と語るように、究めて原始的な音と響きそのものの魅力を紡ぎ出そうとしている気がしたのである。音響系というより、さらにその先を言った音響効果系。そもそもは前述したようなマニアックなC級映画の劇伴や効果音をサンプリングする事から音楽を始めたような人たちではあるので、それを指摘するのは今更な感じもあるのだが、とにかく僕にとっては、それを証明するようなライブだったのだ。

なお、終演後、ターンテーブルをいじっていたメンバーのショーン・キャンティが物販スペースにいたので、レコードは何をかけていたのか、下手な英語で訊いてみたところ、「ライブラリーのレコードだよ」とのことだった。やっぱり! いちいちハズさないよなあ……。

今回紹介するのはプロモか物販用に作ったとおぼしきライブ盤。ディスコグスではDJミックスとタグづけられてるけど、もはやどっちでもいい。あの電子音響とヴィジュアルはその場にいる者しかわからない秘儀のようなものだったのだから。


demlive.jpg 120623FURE.jpg
L:DEMDIKE STARE『15 Mai 2011 Live At The Golden Pudel Club』 (Pudel Produkte Pudel Produkte-14/Modern Love)
R:デムダイクが出演した〈FRUE 〜A Midsummer Night's Dream〜〉フライヤー
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